ママと先生、どちらも生かせ!ママ先生の自由帳

仕事(先生)も育児(ママ)も楽しみたい!毎日笑って過ごしたい!働きながらの子育ては、最幸の挑戦だ!と楽しんでいます。今しかできない、子育てをしながらの仕事や育児のことなどを思ったままに書き留める備忘録です。

《仕事》成長と団結のチャンス!あれこれ生かせ、運動会!

運動会が終わった。

いい運動会だった。

もちろん反省点、次年度への改善点は色々ある。

だけど、今回のは今回ので、これでよかった、素晴らしかったと思える。

私だけでなく、他の職員も口々にそう言うし、

何より、こどもたちの表情や雰囲気が物語っている。

 

個人的な振り返り記録。

1 一年生担任として

 私は、主に演技を担当した。曲は星野源の「ドラえもん」。こどもたちに初めてこの曲を紹介した時から、ほとんどの子がこの曲を知っており、すぐにノリノリ。掴みはOK。どんな演技を見せたい?と聞くと、「かっこよくしたい」とのこと。

 振付けは、すべて1年生担任で考えた。私は、ほぼ毎年1から作っている。教育雑誌の付録DVDなんかも参考にはするけど、難しくて大人がなかなか覚えられなかったり(苦笑)アレンジしたいところなんかがたくさん出てくるので結局1から作った方が早い。ネット動画も参考にして今時の振付を取り入れるのは一苦労だけど、今年は結構あっという間にできた。

 だけど、ここからが苦戦。並ぶだけでも時間がかかる1年生。「お友達の頭の後ろを見て」「お友達の後ろに隠れて」まっすぐ並ぶために色々な言葉を使ってみるけど、周りに意識がいかない子もたくさんいる。振付けの覚えは早いけど、もちろん難しい子もいる。一年生の振付を考えるのは初めてだったから、実態把握不足を反省。やりながら実態に合わせて、振付けを簡単にしたり、移動の仕方を変えたりして試行錯誤の日々。こどもの「こうしたら?」のちょっとした一言も取り入れてみた。ついつい大声を出してしまうこともあり、反省の日々。時々こどもに「ダンスの練習、楽しい?」と確認した。「楽しいよ!」「先生、「ドラえもん」頑張るからね!」という声に時々安心しつつ、全部通してできたのは、本番の数日前。だけど、前々日くらいから、急にできるようになったときがあった。並び方も早くなった。「あぁ、やっぱり丁寧に繰り返すこと。できるまで、待つことが大事なんだよな。」と分かった。

 そして、本番。大成功。同じ振付けでも、一人ひとり個性が溢れていて可愛かった。自信をもって楽しそうに踊っているのが印象的だった。また、それらを温かい気持ちで見守る観客の雰囲気も感じた。

 1年生は、正直何をやっても“かわいい”“1年生だから”で済まされることがあるけれど、私はそこに甘えたくない。1年生でもできる。まだ集まって二ヶ月足らずのこどもたちが、幼稚園や保育園より広い校庭、大勢の人数で演技するのは確かに難しくて大変だ。でも、幼稚園や保育園では、年長としてレベルが高いことをやってきているのだ。教師の見栄ももちろんある。だって、見せるからには少し上を目指していいものを見せたいもの。こどもの実態に寄り添いながら、「1年生でもできることはやる!」

それにしても、今回のダンスの振付、なかなかのオススメ&お気に入り。私が踊るわけではないのに、通勤時毎日曲を聞きながら頭の中で踊っちゃった。うふふふふー。

 

2 担当係で自信をつけるこどもたち

 高学年は、放送や得点、決勝審判など様々な係を担当する。

 私は、運動会実行委員の担当で、主に開会式や閉会式を担当する。

 運動会の顔である開会式と閉会式。私は、運動会で今の自分を少し超えて欲しい、自信をつけて欲しいと思っている。運動会をすれば自信がつくわけではない。ちょっと上のことに挑戦して、いつもと違う自分になれてこそ自信をつけるもの。

 開閉会式の流れをある程度練習をしてから全体練習に挑んだ。いつもと変わらないこどもたちの様子にこれじゃだめだと思った。そこからは、ラスト一週間ということもあって毎日昼休みに集合。声を出させた。声が小さかったこどもたちの声がどんどん大きくなっていく。そして、とにかく褒める。良いところと、さらにこうするともっと良いということを伝え、それができたら即褒める。このメンバーで声を出し合うことにも慣れてきて、恥ずかしさがなくなり、なんとなく一体感も生まれてくる。本番前日には、立っている姿勢だけで、自信をつけているのを感じた。

 本番は、こどもたちが自分たちだけで進められた。何より自信をもって堂々と進行するこどもたちに感動した。かっこよかったな。

 

3 教え子たちの成長

 私は、今の4、5、6年生を3年生のときに担任している。私より背が高くなったこどもたちが、高学年として低学年をリードしている姿。同じ人数でも1年生が校庭全体に並ぶと全員を見渡せるのに、高学年が立つと校庭が埋め尽くされる。立っているだけで圧倒される。リレーのメンバーが、3年生の頃より大幅に入れ替わっていたり、引っ込み思案だった子が応援団にいたり、団長になっていたり。運動会は、まさに人を変えるチャンスがある。生き生きと挑んでいる姿は本当にカッコいい。助け合ったり、笑い合ったり、励まし合ったり。

 やっぱり運動会っていいな。チームを作るのに、最高の機会だな。

 

4 我が校の特色。たてわりグループがいい

 私の職場は、たてわり活動が特色で、運動会も常にたてわりグループで活動する。応援席も開閉会式の並び方もたてわりグループ。なので、1年生は、常にペアの6年生が面倒を見てくれる。椅子を持って教室を出るときから、終わるまで、ずっと声をかけたり手を差し伸べてくれる。1年生のときから、ペアに助けられて過ごすため、高学年になってからの低学年への対応は凄い。やってきてもらったことを、やってあげる。その意識が皆の中にある。すでに1年生の中にも「あんな6年生になりたい」と憧れを抱いている子もいる。何より、6年生が活躍できる場がたくさんあるので、もう褒める場面で溢れている!ペアに対する意識も強いから、運動会終了後の下校時、ある1年生を連れてウロウロ歩いていると、6年生の男の子が「どうしたんですか?」と。私「知ってる子?」、男の子「ぼくのペアなんで。」と自分から声をかけてくれる。いいな~と、本当に心がじんわりしてくる。

低学年と高学年ではなくても、2年生でも学校たんけんや、運動会の合同競技の玉入れでしっかりと1年生をリードしてくれた。一度ペアで活動をすると、普段も気にかけて声をかけてくれる。

縦の繋がり、本当にいいなぁ。

 

 

4 職員間の連携

 今年は、学校としてのチャレンジがたくさんあった。若手が応援団の応援スタイルを変えた。ベテラン先生が、毎年同じだった全校ダンスを変えた。6年生の演技は、ダンスではなく創作の表現運動で初めての試み。学校全体としては、全席立ち見にした。(場所取りに並ぶという運動会の朝の光景はなくなった。)「より良くしていこう」「変えていこう」とチャレンジする姿勢、本当にいいと思う。例年のスタイルがないのは大変な面もあるけど、担当する人によって変わっていくのは面白いと思う。やってみなければ分からない。反省があれば次に活かせばいいだけ。

 日常生活の中で、ちょっとした工夫で楽になることはいくらでもある。逆に、こんなことで、行動するのをためらう心理状態が生まれていたんだなと思うことがある。誰かが気づき、変えてみてくださるだけで「わ!こんなところにも工夫・改善の余地があったなんて!」と驚かされる。

 変えてみよう。やってみよう。

 今年も職員間の連携がよくて(年々よくなっているのを感じる)、これもまた嬉しい。

 

 

思いをもって向かったか。

それしだいで、達成感や充実感が変わるのは

大人も子どもも同じ。

今年の運動会、いつになく、達成感や充実感でいっぱいだなぁ。

 

明日からどんな毎日になるのか、また楽しみにしよう。