《子育て》帰ってきたたくにい~親ができること~
少し前の話になってしまったけど、
たくにいが大冒険から帰ってきた。
帰りは予定より2時間も遅れて、約9時間もバスに乗って・・・。
だけど、一番心配していたバス酔いもなく、
元気いっぱいの様子だった。
出発してすぐに男の子たちが
「友達になろう」と声をかけてきてくれたこと。
バスの中で、隣の席の子とたくさん遊んだこと。
お風呂に入る前は、シャワーが大混雑するから3人で一つのシャワーを使ったこと。
一日目の夜は、次の日が楽しみ過ぎてなかなか眠れなかったこと。(キャンプ前からそうだったのに、行ってからもまだそうだったとは!)
(宝探しアドベンチャーということで、ストーリー仕立てになっていて、そこに出てくる)悪者が、いかだの道具を綺麗に並べて置いてくれて優しかったこと。(笑)
(このあたり、たくにいでもちゃんとファンタジーに入り込んでいて、可愛いな。)
たくにいのグループが一番にいかだ作りが終わって一番に宝をゲットしたこと。
いかだに乗ってオールを漕ぐのは結構大変だったこと。
友達に「いかだから飛び降りてみなよ。気持ちいいよ。」と言われて、初めは慎重に飛び込んだけど、気持ちよかったから二回目は、思い切り飛び込んだら凄く沈んだ。だけど、ライフジャケットがあるから浮かんで面白かったこと。
高いところからの飛び込みにも、何度も挑戦したこと。
ホタルを200匹以上見て感動したこと。
ナイトハイクが、凄く怖くて、泣きそうだったこと。泣いている子をコーチが面白いことを言って笑わせていたこと。
まだまだたくさんの土産話を聞いた。
話をするたくにいの顔は、生き生きとしていた。
何をして何を感じたか、本当によく分かった。
そうやって声をかけてくれるなんて、お友達は優しいね。でもそれに気づいてこうやって教えてくれることもいいなぁ。
ドキドキしたから慎重にやったんだね。だけど、そこからさらに挑戦したなんて、勇気があるね。勇気を出したから、そんなことができたんだね。
しっかり聞いて、たくにいの行動をさらに価値付けする。
自分で決めて、ひとりで行った冒険。
その冒険中も、いつもなら恥ずかしさでちょっと遠慮するたくにいが、進んでたくさんの挑戦をした。
最高にかっこよくて、最高に勇気があることだね、と
たくにいと何度もハイタッチをした。
我が子が冒険を終えて思う。
親(私)がいなかったから、
こんなにたくさん勇気を出せ、自分で考えて行動できたんだろうなと。
私が行っても同じことを体験したかもしれない。
だけど恐らく、その行動の前には
「たくにいもやってみなよ。きっと大丈夫だよ。」「ほら、時間なくなるよ。」
と余計な声掛けが入り、彼の自ら考える時間を奪ったり急かしたりしただろう。
お母さんが言ったから勇気が出せたね、なんてえらそうな思いも入ったかもしれない(笑)
友達が言ったから勇気が出たのもあるだろう。
行動の合間にも
恐らく私はつい色々と「あれ持った?」「挨拶は?」と口出しをしただろう。
常々思ってはいたけど、極力口出ししないでいたいなぁ。
お母さんは、口うるさい。
あとは、たくにいが自分からひとりで冒険に出ようと思えるまでに成長したんだなということ。
いつも自分で洋服を選び、自分で持ち物の準備をし、ひとりで学童や習い事に行くなど、色んなことがひとりでできる。
困ったらすぐに人に聞くことができるし、
誰とでも楽しく過ごすことができる。
何も心配なことがなかった。
親が子にひとりでキャンプに行くことを勧めても嫌がる子もたくさんいるだろう。
理由は色々あるだろうが、
まだひとりで自分のことをこなす自信がないからなのかなと思う。
もちろん、行って自信をつけることを願うが、
たくにいを見ていると、
“熟した果実は落ちる”なんて言葉が思い浮かんだように、
自信がもてれば自分から進んでいくんだな、
そうなるまで手助けしながら待つことが
親の役目でもあるのかなと
改めて思った。
身近なところから小さな冒険を。