興味の吸引力と読書の力
いちぼうのひらがな読みの話をしたが、
今回はたくにいの話を。
たくにいは、早かった。
いちぼうは4歳過ぎで覚えたが、たくにいは3歳半のときにはすべてマスターしていた。
何歳くらいで覚える、など標準は全く知らないし、標準なんてないのだろうけど
その頃の周りの友達よりも早かったし、
友達が「うちの子、半分くらいは覚えたんだけど、途中で飽きちゃったみたいで、しばらく遠ざかったるのよ。」なんて言葉を聞いて、そうか、少しは知っていても全部となるとそんなこともあることを知った。
私は、簡単なひらがなならすぐに覚えるのではないかと思い
「へ」「し」「つ」などを教えたことがある。(今思うと、似ていて意外と難しいか。)
全くと言っていいほど興味ももってくれなければ、覚えてもくれなかった。
ところが、自分から興味を持ち始めると一瞬だった。
教えなくても覚える。
勝手に覚える。
周りの文字という文字を読んでいたようで、分からない文字があると「あれは何て読むの?」と聞いてきたくらい。
「子どもは興味をもったら勝手に覚える」ということを身をもって体験した私。
だから、いちぼうにも教えなかった。笑
そして、凄いのはやっぱり読書!
読書の大切さは、いろいろなところで言われているが、
小さい頃(0歳!)から、図書館に通い続け(我が家は基本すべて図書館の本。なので家の本は驚くほど少ないです。)、本を読み続けたたくにいは
今や私たち親も全く把握できないほど漢字が読める。
漢字なんて一度も教えたことがないのに、本の中で繰り返し身につけてきたのか、
とにかく漢字が読める。
文字に対する親しみ(文字との距離感?親近感?)も大きいのだろう。
身の回りの看板や注意事項などに載っている漢字は大体読める。
もう1〜2年生レベルとかでは示せない。
身の回りでよく使われる漢字が読めるレベル、だろうか。
1年生の始めの頃、おじいちゃんおばあちゃんに手紙を書いたとき、
「漢字も書きたい。」と言って漢字辞典を取り出し、どんな漢字を書けばいいかだけは知っているからその文字を一人で探し出し、真似して書いている姿をみたときには驚いた。
漢字に限らずたくにいは、たくさんのことを知っている。
「なんでそんなこと知ってるの!?」と聞くと、大体は「◯◯に書いてあったんだ。」という返事。
そして、読むのも早い!図書館で、10冊〜15冊借りてきたかと思うと
帰宅直後に5〜6冊を20分くらいで読み終える。
「え?もう?ちゃんと中身分かってるの?」と確認していたことも。笑
本の世界に入り込むのも早い。すぐに集中する。
私なんて、いつも読み始めの頃は、内容がなかなか頭に入ってこなくて、
何度か読み返すのに。笑
さらに読書が凄いなと思うところは、書く力も引き出すところだ。
たくさん読んできた子は、自然と「自分でも書いてみたくなる」らしい。
たくにいの夢は作家なのだ。
「今度は自分でも書いてみたいんだ。」と。
クラスの読書好きの子にも、同じような子がいるのだ。
読書も子どもの興味によってなんだろうけど。
読書がいいからと言って、無理に読ませても子どもが嫌がっていれば意味がないし。。
たくにいといい、いちぼうといい、やっぱり子どもの興味による吸引力は凄い!
掃除機から吸い込んでいるパワーが見えるかのよう。
この吸引力、私はクラスの中で、見えてるかな?
どの子が、何を吸引してる?
吸引力のスイッチ、仕掛けられてる?
あぁ、この景色にも吸い込まれていきそう。