ママと先生、どちらも生かせ!ママ先生の自由帳

仕事(先生)も育児(ママ)も楽しみたい!毎日笑って過ごしたい!働きながらの子育ては、最幸の挑戦だ!と楽しんでいます。今しかできない、子育てをしながらの仕事や育児のことなどを思ったままに書き留める備忘録です。

言い方ひとつ 子どもが動く方法〜今日はどんな方法が効くかな♪〜

私が子どもとの接し方が変わった原因の一つに、伝え方の変化がある。

 

いちぼう(年少)は、自分のことをなかなか自分ではしない。

できるけど、

疲れやママへの甘えがある夜は、服を脱ぐのも濡れた体を拭くのも

パジャマを着るのも何もかも

「ママやって!」と言う。

やってあげようとすると、

気分によっては、いちいち注文をつけたり、

「本当はじぶんがやりたかった〜!」と泣いたり(なんてこった!)

服を着せようとしても、いちぼうは違うことに夢中で全然進まないことがよくある。

私だって、家事や自分の身支度などやりたいことはいっぱいあるのに!

結局

「自分でやって!」「ほら、パジャマ着て〜!早く!」「もう先に寝るよ。」

なんて叫ぶことが多くなる。

てんやわんやだけして、時間だけ過ぎていく。

帰宅してきた夫に「まだ起きてたの〜?」なんて言われる。

だって、みんな動かないんだもん。。。

 

ところが、夫の手にかかるとみるみるいちぼうが着替えるではないか!

夫が着せるときだって、なんてスムーズに動いているんだ!!

「パパは怖いからね。いちぼうも、ママには甘えてるんだよ。」

と夫は言うものの、夫と私で明らかに違うことがある。

それは、声のかけ方だ。

 

ある時の夫。

「がおー!お尻星人が来たぞー!!まだお尻を出してる子は誰だぁ!」

とやってくる。

真っ裸のいちぼう。大慌てでお尻を隠す。(その姿がもんのすごく可愛い!笑)

ときにお尻星人に捕まって、お尻を食べられながらも(笑)

きゃあきゃあ逃げ回りながら必死で服を着る。

ある時は

「デーデン♪デーデン♪」とお尻星人が現れる前振りのBGMが流れ始めただけで

いちぼうははっとして素早く着替え、

お尻星人が現れると

「もう着替えてるもんねーだ♪」と自慢げに言う。

(何〜!夫さん、もはやお尻星人にもならず、服を着なさいとも言わずに、いちぼうの

服を着せたかぁ!)

 

かと言っていつもお尻星人になっているわけではない。

「パパやって!」と言われたら即座にやってあげるときもあれば

「いちぼう、これとこれしたら今日は3冊も絵本読んであげるね!」

とご褒美作戦のときもある。

その時々にやって作戦を使い分けているのだ。

結果、いちぼうは楽しくスムーズに動く。

 

そう、結果、いちぼうは楽しくスムーズに動いているのだ!!

子どもは、簡単に自分でできるようになれば、「ママ、やって!」

とは言わなくなる。

特に服の着替えなんて、さすがにたくにいはここ数年一度も言ったことがないぞ。

そんなことは分かっている。

だったら、今一番欲しいのは、早くスムーズに動いて欲しい結果だけだ!!

 

そんなことに気づいてから、私のいちぼうへの声かけは変わった。

 

私「お洋服を着させてくれる妖精さんなんていないかな。いるわけないか。まさかねぇ」

みたいな話をすると

いちぼう、隠れて服を着て来て

いちぼう「見て、いちぼうね、妖精さんにお洋服着させてもらっちゃった♪」

とやってくる。

私「えー!嘘!妖精さんなんていないでしょ。ママ、見たことないもん。」

いちぼう「いちぼうにだけ見えるんだよー。」と誇らしげ。

このパターンだけで一週間以上は続く。

 

それが飽きてきたら、ある時は、

私「今日は妖精さん、いなさそうだな。でも、いちぼう一人では着れないし•••困ったなぁ。」

着替え始めるいちぼう。

いちぼう「自分で着替えられるもんね〜!」

私「いやいや、できるわけないでしょ。今も妖精さんが手伝ってるんでしょ。」

いちぼう「ううん。いちぼうが自分で着替えてるんだよ。」

私「嘘だ〜!え!できるの?いちぼうが着替えてるの?すごーい!!」

いちぼう「そうだよ。本当はね、いちぼう自分でできるんだよ。」

これでまた一週間以上。

妖精をウルトラマンだったり他のキャラクターにしても喜ぶ。

 

私と一緒に動きを合わせて着替えてみたり、

ふざけながら服を着させてあげてみたり、

大好きななりきり遊びでその気にさせてみたり、

服を着せる以外でも本当にいちぼうの動きがスムーズになったのだ。

そして私も言葉のやりとりだけでいいときは、自分のことができるので有難い。

今や

今日はどんな声かけで動くかな♪と私もネタを考えるのが楽しくなり

夫より引き出しが多いのは、間違いない!

 

何をしかけようか楽しむことで私も楽しいし、いちぼうも楽しく動く。

遊び心とはこういうことか、

子どもに目線を合わせるとはこういうことか、

と何かすっと心に入った感じがした。

 

職場でもこの感覚を維持。

子ども「先生、Aちゃんが睨んでくるんだ。」

私「そっか〜、どうしてだろうね。とりあえず・・・また睨まれたと思ったら、ウインクでもしてみる?」(なんて適当な対応。笑)

子ども「え!なんで??」

私「相手はびっくりして笑っちゃうかもよ。一緒に笑えると睨むのやめちゃうかもよ。」

ものすごくざっくりと簡単に話すとそんな感じ?

 

そうすると、子どもはたくさん笑うし、「先生、面白い!」と言ってくれるようになった。

 

他にも、“言い方ひとつ”ということで

授業中、時に声を変えて演技だってなんだってする。

知らなかったふり、間違えたふりで、子どもから意見を出させ、

子どもたちがすごいことを見つけた、自分たちがやりたいって言った、

やりたいって言ったからできた、

みたいな流れにもっていくと、子どもたちの意欲もアップ。

(本当はすべて計画されていて、やることも決まっているんだけど)

 

単なるお調子者みたいに聞こえてきたけど(笑)

ずっと自分が憧れていた「遊び心をもった人」に近づいた気がした。

心に余裕がなくなるとダメになる、のではなくて

どうすれば楽しめるかな、笑うかな?喜ぶかな?のアンテナをもっていると

いつも心に余裕が生まれるんだなと知った。

そして嬉しいことに、他の先生から

「さくらっこ先生のクラスのこどもたちは、いつも楽しそうに活動していますね。」

と言われるようになった。

子どもたちからも

「先生は、嫌なことも楽しくなるように考えて、みんなが笑えるようにしようとしてくれてるんだよね。」

「私もそれ、やってみよう。」

とあのウインク作戦をまんざらでもなく受け止める子まで出てきた(笑)

 

今日はどんな言葉で遊ぼうかな♪

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電車が出発しまーす!