自己肯定感の高い子を育てるには・・・。やっぱり親の姿なんだよなぁ。
たくにいの今年度最後の授業参観があった。
自分のクラスは、5校時を専科の先生の授業にしてもらうとともに
給食から他の先生にお願いした。
「今日は、先生は給食の時間から学校をお休みして、先生の子どもの授業参観に行ってきます。お母さんになってきます。」
と伝えると、
「いいね!先生、いってらっしゃ〜い。」
と笑顔で見送ってくれた。
わざわざ廊下に出てまで見送ってくれる子どももいる。
嬉しいなぁ。
さて、たくにいの授業参観。
各グループごとの出し物による発表会だった。
普段の授業の様子が見たかったなと思っていたけど(保護者の視点ではどうなんだろう。発表会と授業とではどっちが見たいものなんだろう。)、
発表会でよかった!
あやとりやけん玉、ダンスにマジック、キーボードでの演奏に音読、こままわしなど
グループごとに様々な発表が行われた。
どのグループもよく練習してきたことが分かるほど上手で可愛らしくて、その演技を選んだその子の個性も分かる気がして面白かった。
友達を見守るクラス全体の雰囲気も本当に素敵で、この1年間学校に楽しく通えたのも、普段から友達の名前がたくさん出てくるのもここに安心していられたからなんだなと分かった。
その中でも印象的だったのが、子どもたちが皆自信をもっていることだ。
最初は、一年生だから恥ずかしがらずにできたりもするのかな?練習をたくさんしたからかな?本番でしっかりやるタイプの子が多いのかな?と考えたが
それにしても、それ以上に自信を感じる。
それが確信に変わった瞬間があった。
それは、懇談会での出来事だ。
先生の話のあとに、保護者が一人ずつ挨拶をしていったのだが、何人かの保護者が
まず、自分の子どものいいところを堂々と挙げるのだ。
「うちの◯◯は、しっかりしている方なのですが・・・。」
「◯◯は、優しくて明るい子です。・・・。」
躊躇せず、でも自慢でもなく、我が子をこんな風にまず話すのだ。
ここで、普段私が抱いていた疑問がもう一つ解決した。
私が務めている学校では、校長先生も「自己肯定感、自己有用感の高い子を」ということを軸に学校運営を進めている。
職員全体でも感じているくらい私の職場の子どもたちは、自己肯定感が低い子が多いのだ。
私のクラスを見ても、、、毎年、私がホメホメ攻撃をし、私だけでなくクラス全体で毎日いいところを伝え合ったり、褒め合ったりしているのに
一年経っても思うように自己肯定感が上がらないのだ。
それは、なぜ?
他人が高めようとしても思い通りにはいかない現実に打ちのめされながらも、
だったらどうなれば自己肯定感はあがるの?
分からないから、子どもたちにアンケート形式で聞いてみた。
すると、「お家の人にもっと褒められたら好きになれそう」「お母さんに怒られるから、自分のことは好きじゃない」という声が多いのだ。
学校でどんなに褒められても
家で褒められることが少ないと自信が持てないのだ。
親に認めてもらえていないと、自分が好きになれないのだ。
きっと、お家の方も褒めてはいるだろう。褒めているつもりだろう。
でも、認めているか?
私自身もよく言い聞かせているのだが、
自分が発している褒め言葉は、自分が思っているほど多くはないし、
子どもに響いている、記憶に残っている褒め言葉なんてもっと少なくなるだろう。
いや、あったとしても、叱られている印象の方が大きければ意味がないのだ。
また、言葉上褒めていても、認めている態度を示していないと意味がないのだ。
私のクラスの中の保護者の中で、我が子のいいところを自信持ってあげられる方を思い浮かべると、やはりその子どもも自己肯定感が高いことは間違いない。
学力によるものや、地域性、保護者の方自身の自己肯定感によるものもあるだろう。
自信がない子の保護者は、控えめで、心配性な方が多く、自信が(あるのかもしれないけど)ないように見える。「いやいや、うちの子なんて・・・」という言葉がすぐに出て来る。
(必ず親と子が似てくるかというとそうではないし、親が自信をもっているからといって子どもも自信がもてるわけではないというのも分かってはいる。)
「子は親の鏡」
育てたい姿があるのなら、大人がまずどっしりと構えて、その姿を見せるべき。
(「クラスは教師の鏡」学校でも同じだなと思う。)
分かっていたけど、再確認できた一日でした。