小学生の子育てに大切なこと 〜学級懇談会より〜
授業参観の後は懇談会。
一通り私が話をした後は、保護者からの一言。
授業参観で「私の三大ニュース」をやったので、
保護者の方には「我が子の三大成長ニュース」を、ミニホワイトボードに書いて
発表してもらった。
悩みながらも書けるお母さんと、本気で悩んでも書けないお母さんがいる。
書けるか書けないかの違いは何か。
色々あると思うけど、次の2つに絞ってみた。
①何と(誰と)比べているか
少し前の本人と比べるので十分。「こんなの本当はできて当たり前だし、みんなはもうできているしな。」この思いがあると、目に見える大きなすごいことがない限り、なかなか成長は見つけられないように思う。他の人はとっくにやっているかもしれない小さなことでも、成長が見つけられると、とても嬉しく温かい気持ちになる。何より、そんなことを認められたら子どもだって、次への意欲に繋がるだろう。
②そのような視点で見れているか、そのような機会(成長をするチャンスやきっかけ)を与えてきたか
振り返って初めて「そういえばいつの間にか、こんなことできるようになっていたな」と気づかされるものでもある。何ができていて、何ができていなかったか、何ができるようになって欲しいかを少しでいいから意識しておくのは大事なのかなと思う。その意識があるだけで声かけが変わる。そして、機会をつくることもできる。
悩むお母さんの姿を見て、そんなに難しかったかな?と改めて自分や我が子のことでも考えてみた。(ついでに夫のことも♪笑)
3つに絞るのが難しいくらい、次々思い浮かんできた。
私はそういうことが得意なのかもしれないけど、
一年間毎日学校や家で頑張ってきたのに、成長がない子なんているわけがない!
むしろ、その中で成長を見つけ出せないのは、なんて悲しいことなんだろうと思った。
気がついてないだけ。
気がつけるようになったら、その分幸せや達成感、満足感が増えるんじゃないかな。
懇談会では、我が子の成長を見つけられなかったお母さんが
「一年間、さくらっこ先生に「いいところがいっぱいあるので、見てあげてください!」と言われてきたけど、なかなかできなかった。そして、今も成長を見つけられなかった。これは、私がよくないと思う。本人は、すごくよくやっているのに。来年、そういう目で見てあげられるようになることが、私の課題です。」
と言って下さった。
小学生の子育てというのは、「我が子の小さな変化や成長をみる・気づく・伝える(価値づけ)」こと、そして、「うちの子は、こんな子だから」「どうせできない」と決めてしまわないで、できる機会を与えることが大事なのかなと思った。
(就学時前は、目に見える成長が多かったもんな〜。)
保護者の方が発表してくださる「我が子の三大成長ニュース」の中に、
「お友達に優しくなった」「お友達のいいところを見つけられるようになった(家でも教えてくれるようになった)」
という内容が何人からも挙がった。
「クラスの誰とでも仲良くできるみたいで、学校が本当に楽しいみたいです。」「学校でのことを家でたくさん話してくれるようになりました。」「先生がいつも褒めてくれると言っていました。」というお言葉もたくさん頂いた。
子どもたちの自己肯定感がいまいちあがらないな・・・と悩んでいたこともあったけど、これらの言葉を聞いて、「あぁ、これで十分だな。」と心から嬉しく思えた。